★2017秋季リーグ試合結果★


第1試合 9月11日 vs西南大

チーム名
九州大
西南大

【投】大西(7回)、吉村(2回) ―【捕】田坂

◆戦評◆
春季リーグ敗退の屈辱から約半年、チームで取り組んで来たことが十二分に発揮できた初戦となった。
九大は初回にエラーで出塁したランナーを相手4番の長打で返されてしまうが、次の攻撃で先頭の田坂が死球で出塁し、宮元と吉田の連打、相手ピッチャーの暴投で直ぐ様同点に追いつく。
5回には山岡・大西・山崎・森川・塩盛の集中打で4点を勝ち越し、8回にも山岡のタイムリーで追撃した。
投手陣は2回以降先発の大西、リリーフの吉村ともに安定したピッチングを見せ相手打線を封殺し見事完勝。
この試合は11本の安打のうち5本が2年生によるもので、
特に山崎が攻守に渡って大活躍するなど若い戦力の台頭が目立った1戦となった。

チーム名
医療大
九州大

【投】大西 ―【捕】田坂

◆戦評◆
今回のカードはかつて1年生大会で完敗を喫した国際医療福祉大とのリベンジマッチとなったが、その時とは異なり試合は最後まで両者とも譲らない投手戦となった。
九大は3回に連打で無死1.3塁とされると次のバッターでの山崎の痛恨のフィルダーズチョイスで先制を許してしまう。
その後は後続を断ちつつ大西が相手の猛攻をかわし味方の反撃を待つが、九大は相手先発の前に得点圏にランナーを進めることすら碌に許してもらえず散発5安打で敗戦。
2年前とは試合展開こそ全く異なるものの、またも悔しい思いをすることとなってしまった。




チーム名
西九大
九州大 ×

【投】大西(7回)、吉村(1回)、島北(1回) ―【捕】田坂

◆戦評◆
ここに来てようやく、目標としてきた先制・中押し・ダメ押しでの勝利となった。
九大は初回、今期初の先頭を任された山岡が四球で出塁すると塩盛の打席で2回の盗塁を決め、内野ゴロの間にあっさりと生還。前回の試合で手が届かなかった1点を理想的な形で先制する。
3回にはヒットの森川を得点圏まで進め4番・田坂のクリーンヒットで追撃。8回にもランナーの田坂を1死3塁まで進めたところで永田がエンドランを決め3点目。まさに理想的な攻撃となった。
投手陣は前2試合で球数が嵩んでいた大西を助けるべくリリーフで吉村と島北の2年生投手コンビが奮闘。ランナーこそ出すものの相手打線を無失点に抑え、それぞれ今期初ホールド・セーブを手にした。
これで戦績は2勝1敗、決勝トーナメント進出の是非は次の試合に託された。




チーム名
九州大 12
中村大
(7回コールド)
【投】大西 ―【捕】田坂

◆戦評◆
決勝トーナメント進出が掛かった大一番、ここまでまだ少し噛み合っていなかった打線がついに爆発した。
九大は初回に森川・山岡・塩盛の3連打であっさり先制すると、4回には先頭で2ベースを放った吉田とエラーで出塁の山口が山崎の内野ゴロと相手の送球ミスの間に生還し、その後四球で塁に出た大西とヒットを放った森川を山岡が2ベースで返してこの回4得点。
6回にも大西が先頭からヒットで出ると、山岡がこの日猛打賞となる2ベースを放ち追撃し、相手のエラーもあってそのまま生還。
7回には先頭の甲斐田が四球で、続く吉田がヒットと盗塁で無死2.3塁のチャンスを作ると代打の黒木が2点タイムリーを放ちトドメ。
大西は7回85球で危なげなく相手打線を封じ、理想的な試合展開で決勝トーナメント進出を決めた。



チーム名
九州大
福工大

【投】大西 ―【捕】田坂

◆戦評◆
勝てば2年ぶりの西日本大会出場が決まるこの試合に立ちはだかったのは春リーグ初戦で敗北した福岡工業大。試合は最後まで気が抜けない展開となった。
初回、大西が緊張からか先頭打者に四球を与えてしまうとすぐさま二盗を決められ、さらに次打者のゴロを捕球したセカンド森川がまさかの悪送球。わずか7球で先制を許してしまう。
1点を追う九大は3回、先頭の山口が相手サードの悪送球でファーストと激突しながらも出塁すると、そこから連続四球で無死満塁の大チャンスを作り森川が絶妙な内野ゴロでランナーを返し同点、先制エラーを帳消しにする。しかしこの回はこれ以上追加点が取れず、4回・5回にも得点圏にランナーを進めながら相手ピッチャーの気合の投球にねじ伏せられてしまう。
試合が大きく動いたのは二死1・3塁のピンチを凌いだ6回。1アウトから吉田が四球でこの試合初出塁を果たすと盗塁と相手キャッチャーのパスボールで3塁まで進みチャンスを作る。永田のエンドラン失敗で流れが切れかけるもここまでリーグ戦2安打ながら要所で打ってきた大西が山崎の四球を挟んで値千金の2点タイムリーレフトオーバーツーベース。ここまで幾度もチャンスを潰され手の届かなかった追加点がようやく九大に入る。
この回さらにワイルドピッチで1点を追加し流れは完全に九大に傾いたかと思われたが、ここから相手エースが意地を見せ7・8・9回で一人のランナーも出さない気迫のピッチングを見せる。
それに応えるように相手打線が反撃を始め幾度もピンチを背負うが、大西が150を超える球数ながら燃え尽きんばかりの執念を見せ何とか点差を保ったまま試合終了。
どちらが勝ってもおかしくない試合展開ながら、なんとか去年は手の届かなかった西日本大会への出場権を手にした。



チーム名
九州大
北九大 × 10

【投】吉村(2回1/3)、島北(0回2/3)、塩盛(1回) ―【捕】田坂

◆戦評◆
セリーグCS第2試合を彷彿とさせる大雨とグラウンドコンディションの中行われた決勝戦、九大は先発野手全員が3年生というオーダーで挑むも一方的な試合展開となった。
初回マウンドに上がった吉村の初球から相手打線が大爆発。あっという間に5安打で4点を奪い先制する。救援に登板した島北も雨で雨で制球が定まらず3点を失い、3番手でマウンドに上がった塩盛は初球からレフトフェンス直撃タイムリーを浴びるなど4回で計10点を失ってしまう。
打線も相手先発に悉く抑えられ、4回に黒木のヒットと盗塁から田坂のツーベースで1点を返すも反撃はこの1点のみ。
結果5回雨天コールド負けで西日本大会は九州地区2位での出場が決まった。



チーム名
経済大
九州大

【投】大西 ー【捕】田坂

◆戦評◆
いよいよ迎えた西日本大会初戦、試合は最後の最後まで1点を争う壮絶な投手戦ながら劇的な逆転サヨナラゲームとなった。
両先発共に初回から圧巻のピッチングを見せ終盤まで先頭バッターが出ず、わずか1時間余りで勝負は同点のまま9回へ。
経済大の先頭バッターをあっという間に追い込みこの回も大西ペースかと思われたその時、強烈なゴロを吉田が捕球できず両チーム通じてこの試合初の先頭出塁。さらに二盗を決められここまでずっと均衡してきた流れが一気に経済大へと傾いてしまう。
この流れに乗るかのように相手3番打者がフルスイングした打球はライト永田の頭上を遥かに超えるタイムリースリーベースとなりついに先制を許すことに。この後相手走者の判断ミスもあり1点で凌いだものの、九大サイドにこれまでに無い程の『1点の重み』が圧し掛かる回となってしまう。
敗退を防ぐために裏の攻撃で何としても追いつきたい九大は下位からの攻撃ながら山崎が三塁線を抜くヒットでこの試合チーム初となる先頭出塁を果たし流れを引き戻す。しかし次打者の大西への3球目が投じられた後経済大から何やらアピールが。なんと山崎が前の回ピッチャーフライで終わっていたにもかかわらず打順を間違えこの回も打席に立っていたのだ。しかし次打者への投球が終わっていたためアピールは認められずプレー続行となり、九大は九死に一生を得る。
するとここで相手エースの集中が切れたのか甘く入ってきたスライダーを大西が振り切ると打球はワンバウンドで左翼フェンスを越えるエンタイトルツーベース。無死二・三塁の大チャンスとなり同点はおろか一気に逆転サヨナラが見える状況を作り出す。
続くバッターはこの日絶好調の森川、いつもならエンドランのサインを出す塩盛もここは『打て』のサインを送り森川に全てを託す。
そして迎えた4球目、迷いのないスイングから放たれた打球は前進守備の右中間をあっという間に切り裂きフェンス際へ。なんとノーアウトからの三連打で劇的な逆転サヨナラ勝ちという結末を迎え九大は翌日の準決勝へと駒を進めるのだった。



チーム名 10 11
川福大
九州大

【投】島北(3回1/3)、大西(7回2/3) ―【捕】田坂

◆戦評◆
1戦目から一夜明けて行われた準決勝、相手は西日本リーグを一位通過してきた強打のチーム、川崎医療福祉大学。勝てば決勝戦とのダブルヘッダーとなるこの試合、九大は悩んだ末大西の連投を避け2年生左腕の島北をマウンドへと送る。
前日とは異なり序盤にいきなり試合が動く。2回の九大の攻撃、先頭の田坂と続く沖本に連続ヒットが生まれると、吉田がしっかり送り一死二・三塁のチャンスを作る。ここで次打者の山口の打席で相手がバッテリーミス。思わぬ形で先制点が入りなおも一死三塁と追撃のチャンス継続となるが山口がエンドラン失敗の三振、ランナーは間一髪で帰塁するが続く山崎もサードゴロに抑えられ流れを引き寄せ切ることが出来ない。
序盤からエンジン全開で3回まで相手打線を封じ込めてきた島北は4回、フォアボールで出したランナーを得点圏に進められた所で迎えた4番打者に右中間へと打球を運ばれ同点を許してしまう。ここで主将の塩盛は一死一塁という状況ながら迷いなくエース大西を投入。次の打者にも不運なヒットを打たれるものの何とか後続を断ちこの回の反撃を最少失点に抑える。
そこからは同点のまま試合が進み迎えた7回、九大は相手2番手の乱調もあってツーアウトながら一・二塁のチャンスを作りこの大会絶好調の森川が打席へ。しかしここで川崎サイドが動き左殺しの変則左腕が登板。森川は手玉に取られ三振に終わってしまう。
すると徐々に流れは川崎へ。相手打者が大西の球を捉え始め、8回から毎回得点圏にランナーが進むようになる。九大も決死の全員守備で躱すものの延長11回、長打と内野ゴロで一死三塁のこの試合最大のピンチを背負ってしまう。
そしてノーツーから迎えた次打者三球目、スクイズを処理しようとした大西のグラブトスは無情にも浮きついに川崎が勝ち越し、初戦と同様九大は残り3アウトで1点を追う展開となる。
もう後のない裏の攻撃、好投を続ける相手左腕原田に簡単に2アウトを取られ、途中出場の八重樫も初球から振りに行くも空振り三振。
九大は惜しい試合運びながら西日本大会ベスト4で敗退となり、これが三年生最後の公式戦となった。





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